注))少々バイオレンスな表現があります。










俺のクラスにはすこぶる目が悪い奴がいる。
そいつはよく、あなたがいないと生きてはいけない!などとぬかしてはいるが実際の所、
そこまで俺に執着しときながらその女、眼鏡をとると、もう俺がどこにいるのかわからないらしい。
なにが、あなたがいないと生きてはいけないだ。いい加減にしろ。
現に眼鏡をはずし、俺がいない世界をこいつは味わっているではないか。
さすがの俺も本気で死ぬとは思ってないが、そんなことをしているくせに、まだ俺にあのセリフをいってくる。


あなたがいないと生きてはいけない!!






俺はある日、女に問いつめた。すると女はくすりと笑って、
「私が眼鏡を外したらねみんな銀さんに見えるの。さすがに同性ではないけれど、男性はほとんどそうなの。」
と言った。


パリ−ン


それを聞いてすぐ、俺は女の眼鏡を取って綺麗にたたんで床に置き、踏んだ。
これはどうゆう事だ。みんな俺に見えるだと?ふざけるな。お前の頭には一体何がつまってるんだ。
みんな俺?俺は一人だ。ここにいる。そのたくさんの俺はおまえにどんなことをしてくれるんだ?
こうやって眼鏡壊したり、殴ったりしね−だろ。だってそうゆう事してるのは本物の俺だけだもの。


ジャリジャリと音をたてる眼鏡






「これは必要ないだろ。だってこの世界にはお前が大好きな俺がたくさんいるんだから」
そういって廊下を歩く。女は喜びに打ちひしがれていた。もともとMっ気が多すぎる子だった。
と俺はいまさら気付く。そしてイライラした。












俺の眼球の一つをお前に
わけてやりたいくらいだ




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